十字陣中旗

2016年10月9日 大宮教会で公開展示

持ち主であった菅谷(すげのや)長兵衛という武将は、1614年大阪冬の陣の際に
徳川方として参戦した下野(しもつけ)国皆川藩主の皆川広照の配下として
共に戦場に赴いている。
長兵衛は、その後まもなく病死したので、翌年の大坂夏の陣には参戦していない。
十字陣中旗で現存するのは、全国で天草四郎のもの、美保ミュージアム所蔵のもの
と本品等数点のみという大変に貴重なものである。

400年という長い年月を経て、今ここに現存するということは、当教会だけでなく、
日本のキリスト教史にとっても大きな意義がある。

このキリシタン遺物は、この前に立つ人々に、何を問いかけるのだろう。
(古河市 川島恂二氏寄贈)

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