キリシタン資料の紹介

収集した資料の一部です。

1. 菅谷(すげのや)長兵衛の戦陣旗 十字陣中旗
草木染めの朱絹に、十字紋と姓名を白く染めぬいた旗(132㎝ ×109㎝)。古河藩の菅谷長兵衛はこの旗をもって各地で戦い、大阪冬(1614年)に参戦したとして同家に伝えられたもの。
(年/に1度、コルダフェスタに実物を展示)
(2016年9月26日説明文一部訂正しました。)

     2016年10月9日 大宮教会にて十字陣中旗を公開

2. 自然石のマリア像
旧内野村(古河)の田中家に保存された聖母子像の形をした黒茶の水成岩(15㎝×7㎝×5㎝)。床の下に砂をかけて隠しておき、年一回(クリスマスのころ?)、掘り出してひそかに拝んだといわれる。

3. 陶板の踏み絵
足利代官所で使用していたとの伝承がある踏み絵(19㎝×14㎝×2.4㎝)、旧家から出たもの。血痕らしいものがそのまま付着している。踏み絵は、初期には没収した聖画やメダル類を用いたが、制度化が進むにつれ、鋳造レリーフをはめこんだ板踏み絵、さらに真鍮踏み絵が用いられるようになった。

4. ロザリオかんざし
長さ13,5㎝のキャップつきの漆塗りかんざし。両端にロザリオを模した金象嵌の模様が描かれており、中央にはHIS(本来ならIHSのはず)の文字がある。作銘に一玉とあり、元禄時代(1690年ごろ)のもの。この時代、持ち物から露見して処刑になった人は多い。

5. 象嵌マリア鍔(雲上の聖子)
直径7.3㎝の金銀象嵌のマリア切支丹鍔。雲上に聖子を抱くマリア母子像と金のロザリオ鳩紋があり、裏には尾張・水月の銘がある。古河藩の家臣が所持していたもの。

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